今のところフェンフリーのシャランナ王は、あからさまにアナランドを敵視した態度を見せてないけれど、同盟国のいくつかにけん制させているというのが、商人たちのほぼ一致した見方だ。

 

今もアナランド南西部は隣国から軍事的な圧力を受けてるけど、原因はそこにあるらしい。


【王たちの冠】を手にしながらも覇権を目指さずにやってきた平和主義のシャランナ王だけど、ちょっと様子がおかしくなってきたみたいだね。

なにせ、冠を奪われて身内から敵の疑いが発生(アナランドのことだよ)したわけだからさ。

気持ちはわかるよ。なんとなくね。

 

こうなった以上、平和のための戦いを起こすほかないのでは?というのが、カクハバードでのもっぱらの噂でさ。

 

結局は、シャランナが味方諸国を率いる覇王として、戦乱を起こすかもって懸念されてるんだ。

あえてアナランドを敵視しないのは、むしろ激しい戦いの伏線じゃないかってね。

 

ということはだよ。

 

すでにフェンフリーの前哨基地がアナランド近辺に設置されて、国外にある集落は監視地区になってるんじゃないかっていう想像は、考えすぎかもしれないけど、一応頭の隅に置いとくべきじゃないかな?

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万一僕にマンパンへの通敵行為が見られた場合、僕は反逆者としてアナランドに処刑されるよりも早く、今はまだ味方のはずのフェンフリーに抹殺されるかもしれないってことだ。

 

だからって任務どおりにマンパンを目指せば、大魔王が僕の命を狙うんだけどね。

 

さて、そこまで考えに入れたうえで、このカントパーニの本通りを、まっすぐ進むか迂回するか?

 

エッ? そんな選択肢がどこに存在しているかって?

 

(メタ発言)ソーサリー第1巻「魔法使いの丘」のパラメータでは、ここはそのまま村に入る文章になっているので、あれこれ考えたりせずにカントパーニへ足を踏み入れることになります。

 

だから言ったろ? 僕は変わり者なんだ。


敷かれたレールの上、誰かが決めたルールの中での優等生なんてつまらない。

 

僕は、勝手知ったるカントパーニへ堂々と踏み込むことにした。


理由はこの、交通誘導用のライトセーバー程度のショボい剣をサブに回し、使える剣を手に入れたいからだ。

 

武器屋とか道具屋とか、とにかく商店を見つけたら飛び込むぜ! 取引だ!

 

(ふたたびメタ発言)原作はあくまでも「主人公は国の外に出たことがない」という設定です。カントパーニのことも何も知らないのですが、この物語では「データベース利活用論者」として、すでに情報を得ている設定で進めます。

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