中抜きの疑いありとみたゴブリンに迫る僕。
その気配を察して、巨大な石の棍棒を手に立ち上がったゴブリン。
もはやどちらかが、あるいは両者が血を見ずには収まるまい。
(メタ記述)
主人公:技量8(+1広刃の剣) 体力11
ゴブリン:技量7 体力6
さすがにゴブリン相手なら僕が優位だとは思う。
ただコイツはひときわ体がデカくて怪力なことは、棍棒の大きさが物語ってる。
圧倒的な力の差は無い以上、長丁場は危険だ。
ここもひとつ、魔法を使って保険をかけておきたい。
「RAZ」
昨日、蜂の巣で手に入れた蜜蝋を、さっそく使うことに決めた。
剣に蜜蝋を塗ってこの呪文を唱えると、切れ味が格段に上昇する。
与えるダメージが2倍になるんだ。
蜜蝋をゲットしたときに失ったダメージ分くらいは役に立ってくれよな。
(メタ記述)
道具を使う呪文【RAZ】を唱えたため体力を1消費
主人公:技量8(+1広刃の剣) 体力11→10
蜜蝋はあと1回しか使えないことになりました。
・・・
一度も手傷を負わされることなく、ゴブリンを倒すことに成功した。
これで、中抜きの種がひとつ潰れたことだろう。
しかし、浜の真砂は尽きるとも、世にNAKANUKIの種は尽きないと言われる。
いや、僕が生きてこの世にあるかぎり、目に入った中抜きは徹底的に潰して行こう。
国を出た以上、アナランドのしがらみに付き合うのはまっぴらだ。
蹴とばされるように命がけの任務に出されたのだから、こっちだって好きにさせてもらう。
予算の追加配布は認めないと言い張った会計担当者(別名【財務大臣】)は、僕が2日目で早くも命の危機にあることなど知らんだろうし、知ったところで毛ほどにも思わないだろうね。
中抜き財政出動には躍起になるけど、実行担当者への食糧支給など言語道断なムダ金のようだしね。
だから僕は現地調達で賄うことにする。
まずはこの部屋を物色しよう。
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